surfaceToPatch コマンド

surfaceToPatchコマンドとは、表面形状ファイルを元にメッシュのパッチを設定するユーティリティです。

例として、チュートリアルのmotorBikeにおけるパッチの設定を行います。
ケースディレクトリにおいて、blockMeshやsnappyHexMeshコマンドでメッシュを作成した後に、
以下のコマンドを実行することでパッチの設定をすることができます。

  $ surfaceToPatch constant/triSurface/motorBike.obj.gz 

上記のコマンドを実行すると、ケースディレクトリ内に新しい時間ステップディレクトリ(例えば1)が作成されます。
このディレクトリ内のメッシュにおいては、パッチが形状ファイルを元に設定されています。
このメッシュを0ディレクトリやconstantディレクトリに移動することで、パッチの設定をケース全体に適用することができます。

コマンドラインオプション

surfaceToPatchコマンドを使用するには、1つの引数が必要となります。
引数でパッチの設定の元となる形状ファイルを指定します。

 $ surfaceToPatch [OPTIONS] <surfaceFile> 

オプションとしては、以下があります。

-case <dir>:ケースディレクトリを指定します。デフォルトでは現在いるディレクトリです。
-faceSet <name>:指定したfaceSet内のパッチのみ再設定します。
-noFunctionObjects:functionObjects を実行しないようにします。
-tol <scalar>:メッシュサイズに対する操作範囲の比 (デフォルトは、 1e-3)
-srcDoc:ブラウザを用いてソースコードを表示します。
-doc:ブラウザを用いてドキュメントを表示します。
-help:ヘルプを表示します。

※このオプションはOpenFOAM V1612で動作を確認しています。お使いのバージョンによりましては、本ユーティリティならびにオプションが使えない場合がございます。