surfaceAdd コマンド

 surfaceAdd コマンドは、2つの表面形状ファイルを1つにまとめるユーティリティです。

 このコマ ンドにより、複数の形状を組み合わせて1つのファイルを作成し、解析を行うことができます。 ただし、このコマンドは2つの形状を構成する三角形の重複や交差を考慮しません。
以下は、OpenFOAM のチュートリアル内の表面形状ファイルについて使用した例です。
tutorials/resources/geometry ディレクトリ内に frange.stl.gz と bullet.stl.gz ファイルがあります。
この2つの形状 はそれぞれ図1と図2のようになっています。

これを上記の場所で以下のコマンドにより、1のファイルにします。

$ surfaceAdd flange.stl.gz bullet.stl.gz flange-bullet.stl

 作成された表面形状ファイル flange-bullet.stl の形状は図3のようになります。2つの形状が正しく組み合わされていることがわかります。

コマンドラインオプション

 surfaceAdd コマンドを実行するには、引数が3つ必要となります。
 最初の2つは、組み合わせる表面形状ファイルを指定します。3つ目の引数は、出力するファイル名となります。

$ surfaceAdd <surfaceFile> <surfaceFile> <output surfaceFile>

オプションとしては、以下があります。

-case <dir>:ケースディレクトリを指定します。デフォルトでは現在いるディレクトリです。
-mergeRegions:リージョンも組み合わせます。
-noFunctionObjects:functionObjects を実行しないようにします。
-points <file>:追加で点データを提供します。
-srcDoc:ブラウザを用いてソースコードを表示します。
-doc:ブラウザを用いてドキュメントを表示します。
-help:ヘルプを表示します。

※このオプションはOpenFOAM V1612で動作を確認しています。お使いのバージョンによりましては、本ユーティリティならびにオプションが使えない場合がございます。